豊かな自然を肌で感じることができる、つり。このつりの素晴らしさを多くの人に伝えたい。つりを楽しむ人が増えることで、環境保全への積極的な行動につなげたい。私たちは持続可能な自然環境を構築するため、3つの活動を続けています。「LOVE BLUE 地球の未来を」をスローガンに、自然と共にある未来への架け橋となる、環境保全の輪を広げていきます。

 現在、プロダイバーやボランティアダイバーとともに自治体や市民団体と連携しながら、水辺の清掃を実施しています。水辺のゴミは、つりに関連するものばかりではありません。実はそのほとんどが、産業廃棄物や一般ゴミなのです。私たちは、ときには重機を使用しながら、海や湖などのゴミを回収し、環境美化に努力を続けていますが、その活動は水辺に留まりません。水辺周辺におけるつり具などの放置物の回収、清掃も大事な活動です。将来的には、例えば海に注ぐ川を育む山林の保全活動にも取り組んでいきたいと考えています。また、つり具関連メーカー各社は「LOVE BLUE 地球の未来を」の想いを共有。各企業においても、積極的な環境・社会貢献活動を推進しながら、環境に配慮した商品開発などにも努めています。
 これら活動は、つり場の環境保全だけを目的にしていません。「つりで自然を汚さない」という次元を超え、「つりが自然を再生させる一助になる」という、より積極的な自然環境への貢献なのです。水辺をキレイにすることが、日本の豊かな自然を守る第一歩になる。私たちは、そう考えています。
 魚が生息する自然環境は、化石燃料などと違って、保全や回復の努力を重ねることで豊かな恵みを維持することが可能です。私たちは、専門機関と連携しながら稚魚の放流を実施しています。
 そもそもつりは、自然を肌感覚で感じることが可能です。太陽や月の満ち欠け、天候、風向、水の流れや濁り、生き物の生態や特徴に至るまで、つりを楽しみながら自然の知識を積み重ねていくことができるのです。私たちは、つりを通した自然体験をもっと多くの人たちと分かち合いたいと思っています。特に子供たちにとってつり体験は、海や川、湖に直接触れ、サカナと出会うことで、かけがえのない自然を心に刻む貴重な機会となるはずです。関係機関の協力も得ながら、地域社会、親から子への絆や家族のふれあいも含め、環境教育の自然活動の一環として、教育効果の高いプログラムも実現していきたいと考えています。
 豊かな自然に囲まれた、つりを楽しめる場所は年々少なくなっています。私たちは多くの人々がつりを通じて水辺を楽しめるように関係各所と連携。安心・安全な釣り場の拡大に取り組んでいます。同時に、つり人へのマナー向上を啓蒙。つりをする人もしない人も気持ちいいと思える環境作りが目標です。
 また私たちが考える“つり場の拡大”は、地域経済や観光産業などとも積極的に繋がっていくことを視野に入れています。日本は縦に長い地形の国。北から南まで、地域それぞれに特色のある自然環境が存在します。つり場・魚種もまた、北から南まで、それぞれの自然環境に合わせた特色があるものです。つり場の拡大は地域の知られざる魅力を掘り起こし、地域経済を活性化させる可能性を秘めています。地域経済や観光産業などとの密接な関わりを深め、新たな産業との連携も視野に入れながら、つりがもたらす活力をよりよい方向へ発展させていこうと考えています。