継続
団体名 : ワールドオーシャンズデイ
活動地域: 神奈川県
活動名 : アマモ場育成を通じた地域連携ネットワークの構築(鎌倉・腰越)
活動内容: 「ワールドオーシャンズデイ湘南2016」で、海中・海岸清掃以外にサンゴワークショップを新たに実施。アマモ場のモニタリングと移植活動は継続的に実施。
ワールドオーシャンズデイ湘南2016
日時平成28年6月4日(土)
(写真提供/ワールドオーシャンズデイ)
特定非営利活動法人 ワールドオーシャンズデイは「つり環境ビジョン助成」による助成団体のひとつで、今年も片瀬東浜や腰越漁港を中心に「ワールドオーシャンズデイ湘南2016」が開催されました。ビーチクリーンアップ、そして昨年からスタートした新たな取り組み「アマモ場づくり」のモニタリング調査を実施。強風にも負けず、最後は人文字アクションで「イルカが住む美しい海を未来へ!」とメッセージを発信しました。
継続活動が生み出す同志の輪、未来へ繋がる成果
 6月8日は世界と海がひとつになる日「ワールドオーシャンズデイ」です。毎年この日の前後に、世界70カ国、750の地域でさまざまなアクションが行われています。世界の海の日を湘南から祝おうと、日本で「ワールドオーシャンズデイ」がスタートしたのが2012年。海のために、できることからはじめよう――。この想いは着実に日本全国へ広がり、国内のさまざまな場所で「ワールドオーシャンズデイ」が開催されています。「つり環境ビジョン助成」による助成団体のひとつ、特定非営利活動法人 ワールドオーシャンズデイが主催するのが「ワールドオーシャンズデイ湘南」。今年は6月4日に開催され、家族連れからダイバーの方々など294名の同志が集まりました。
みんなで協力して片瀬東浜をきれいにしました。
「つり環境ビジョン助成」の対象となっているビーチクリーンアップは、昨年同様に片瀬東浜で実施。晴天に恵まれたと思いきや、9時30分に受付を開始した頃から次第に風が強くなり、今年は厳しいビーチクリーンアップになりました。江ノ島でのゴミ拾いは常連だという家族も多く、子供たちも頑張ってゴミを拾っていました。また、海上保安庁の方々も一緒にゴミ拾いをしました。
「ちょうど海洋環境保全推進月間とも重なったため、ビーチクリーンアップに参加いただき、清掃活動後に海洋環境のお話をいただきました。昨年からのご縁がカタチになって、来年もご協力いただけることになりました。私たちワールドオーシャンズデイとしても、同じ志を持った方々や団体さんとの繋がりはとても有り難いこと。これからもさまざまな団体さんとの連携・協力関係を築きながら、継続して環境保全活動を行っていきたいと思っています」(ワールドオーシャンズデイ代表理事・武田真由美さん)
代表理事の武田真由美さん。アマモ場の植え付けにはダイバーとして参加するなど、美しい海を未来に残すために活動しています。
今年は海上保安庁の方とマスコットのうみまる君も参加。ビーチクリーンアップの後は、代表者の方がプラスチックゴミによる海洋汚染についてお話くださいました。
 ワールドオーシャンズデイ湘南には、さまざまなオフィシャルサポーターが存在します。片瀬東浜のビーチクリーンアップは、江の島で11年間も清掃活動を続けている「海さくら」が主導しています。一斉清掃を終えた正午から実施した水陸合同の「面白いゴミ選手権」も、海さくら代表の古澤純一郎さんによる司会で盛り上がり、子供だけでなく大人も楽しみました。ダイバーさんの協力により、「つり環境ビジョン助成」対象事業のひとつ「アマモ場づくり」のモニタリング調査も行われ、昨年度の助成活動で植え付けた750本のアマモがしっかり定着していることが判りました。様々な生き物が生息する豊かな海を未来へ残したいという想いのもと、海の清掃活動と平行して行われている"海の森づくり"。海の救世主と呼ばれるアマモを育て、アマモ場を作るというプロジェクトは、「つり環境ビジョン助成」の対象となったことで地域団体との連携が生まれ、大きく前進しました。
海ゴミの7割は、川から流れてくるそう。海に遊びに来る人だけではなく、地域住民のゴミに対する意識を高めていく活動が、海ゴミ削減に繋がります。
すくすくと育っているアマモ。アマモによって、海水の透明度や水質も改善されていくそう。この750本のアマモを親株として、どんどん増やしていく予定です。(写真提供:ワールドオーシャンズデイ)
PADI JAPAN(パディ・アジア・パシフィック・ジャパン)、ナショナルジオグラフィックチャンネルの協力で、今年はサンゴワークショップも実施。サンゴの苗を沖縄に植えるためのプレートに、子供たちが絵を描きました。
「ワールドオーシャンズデイ湘南 2016」のフィナーレを飾るのは、人文字アクションです。湘南学園小学校の協力のもと、児童が描いた絵を参加者全員でビーチアートとして表現し、ドローンで空撮して世界にインターネット配信する取り組みです。昨年はタツノオトシゴを描きましたが、今年は児童の7割が描いたと言うイルカに決定しました。実は江ノ島沖にはイルカが生息し、海上保安庁の方のお話だと白イルカも確認されているそう。「イルカが住む美しい海を未来へ!」。そんな児童たちの想いが、人文字となって発信されました。
イルカの人文字アクションは、世界に発信されました。「ワールドオーシャンズデイ湘南2016」には、環境問題に意識の高い多くの人たちが参加しました。(写真提供:ワールドオーシャンズデイ)
 一日の活動を無事に終えたワールドオーシャンズデイ代表理事の武田さんから、「つり環境ビジョン助成」に関して感謝の言葉をいただきました。
「3年間の継続助成をいただいているので、長期的な計画が立てられるんです。活動が単発で終わることなく継続できることは、こういった環境アクションにとって非常に重要なこと。地元の漁業協同組合や地域の活動団体、地元の自治体や学生さんと連携を築くことができ、協力して事業が進められるのはとても理想的なことだと思っています」
ワールドオーシャンズデイ2016の本部近くには、助成していることがわかるように、「LOVE BLUE」の横断幕を掲げていただきました。
 ワールドオーシャンズデイの今度の活動としては、アマモ場の定例モニタリングとアマモ場の勉強会を予定しています。そういった費用にもこの助成が活用されています。

次回は今年度新規採択された団体の活動をレポートします。どうぞお楽しみに!